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3章 個性別指導について

3章 個性別指導について

 

どんな人でも得手、不得手、個性があります。

自分の担当の生徒がどれが苦手で、どれが得意なのかをしっかり見極め、それによって指導方法も少し変えてください。

当センターでは個性に合わせた指導を「個性別指導」と呼んでいます

下は何が苦手ならこの力が苦手という目安と対策です。

 

個性別指導  1)聞く力の弱い人の特徴

  • 聞き間違いや聞きもれが多い
  • 同じ内容でも違う言い回しになると理解できない
  • 個別に言われると聞き取れるが、集団では聞き取れない
  • 指示の理解が難しい
  • 話し合いの流れが理解できず、ついていけない
  • 長い話に集中したり、理解するのが難しい
  • 周囲の雑音や声が気になって、話に集中できない
  • 言葉の復唱ができない

個性別指導  1)聞く力が弱いお子さんへの指導

  • 目を合わせ注意をひきながら話す。
  • 話に関連する絵や図を用意する。
  • ノートに順をおって指示内容を書く。

.「この」「それ」「あそこ」「どちら」などの指示語はできるだけ使わない。

  • 話した内容が理解できているか確認する。
  • 特定の情報を「短く •はっきり•ゆっくり」話す。
  • 複数の指示がある場合は一つの指示による行動ができてから、次の指示を出す。
  • ワーキングメモリが弱い場合は、メモを取るように指導する。

個性別指導  2)話す力の弱い人の特徴

  • 適切な速さで話すことが難しい(たどたどしい、もしくは早口)
  • 言葉につまることが多い
  • 単語を羅列したり、短文で内容が乏しい話をする
  • 筋道の通った話をするのが難しい
  • 余計な話が多く、内容をわかりやすく伝えることが苦手
  • 同じ内容を違う言い回しで話せない
  • 話が回りくどく、結論までいかない
  • 話し合いの際に、適切な発言ができない

個性別指導  2)話す力が弱いお子さんへの指導

  • 生徒が話をしていくときはじっくりと話を聞き、生徒が話そうとしていることを適切なことばでいい換えていく。
  • 「いつ」「だれが」「どこで」「どうした」などと質問を提示し、それにあわせて一つずつ話をさせる。
  • 正確な言葉で話しかける。
  • 生徒が話した内容について、その基本を整理して確認する。
  • 話し合いで不適切な発言をした際には、話の内容や状況について確認する

個性別指導  3)読む力の弱い人の特徴(ディスレタシア)

  • 新出語や普段あまり使わない語などを読み間違える
  • 文中の語句や行を抜かしたり、または繰り返し読んだりする
  • 音読がたどたどしい、もしくは遅い
  • 文章の要点を正しく読みとることができない、
  • 単語が読めなかったり、勝手読みをする

.よく似た文字の区別ができない

  • 単語の中の文字を取り違えたり、反対から読む
  • 文字を読むと頭痛がする

個性別指導  3)読む力が弱いお子さんへの指導

  • 書きよりも読みのつまずきの方が深刻なので、書きよりも読みの練習を重視する。
  • キーワードを丸で囲んだり、ペンで色付けする。
  • 段落の関係をフローチャートのような図で表す。
  • 選択肢を用意し、どれが主題かを選ばせる。
  • 漢字に読み仮名を振るようにする。
  • 音読がしやすい、ように文節ごとに区切りを入れる。

個性別指導  4)書く力の弱い人の特徴(ディスグラフィア)

  • バランスの悪い文字を書く(字の形や大きさが整っていない、まっすぐに書けない)
  • 独特の書き順で文字を書く
  • 文字の細かい部分を書き間違える
  • 句読点が抜けたり、正しく打つことができない
  • 文法的な誤り(特に助詞)が多い
  • 限られた量や決まったパタ一ンの単純な文章しか書けない、
  • 鏡文字や漢字の“へん’’と“つくり”を間違うなど文字を正しく書き写すことができない
  • 聞き取った言葉を文字に起こすことができない

個性別指導  4)書く力が弱いお子さんへの指導

  • 書きよりも読みのつまずきが深刻な場合には、まずは読みの練習からアプローチする。
  • 鉛筆や消しゴムなどは、使いやすいものを使用する。
  • ノートはマス目の大きいものを使用する。
  • 授業ではなるべく白紙ではなく、テキストやプリントに直接書き込ませる。
  • 文字を練習する際、言葉による意味付けを行う。
  • 漢字などは、大まかに正しければ正解とする。
  • 作文については、「いつ」「どこで」「誰が」「何をして」「どう思ったのか」など下書きを一緒に作成し、一つ一つのテーマを穴埋めをさせる

個性別指導  5)計算する力の弱い人の特徴(デイスカリキュリア)

  • 数の概念(数の大小や位など)についての理解が乏しい
  • 繰り上がり、繰り下がりが理解できない
  • 簡単な計算が暗算できない(指を使うなど)
  • 計算をするのにとても時間がかかる
  • 答えを得るのにいくつかの段階が必要な問題を解くのが難しい
  • 学年相応の文章題を解くのが難しい
  • 四則計算の中で割算だけが極端に苦手
  • 計算ミスが多い

個性別指導  5)計算する力が弱いお子さんへの指導

  • 一度にたくさんの計算問題をさせないようにする。
  • マス目のあるノートを使用し、問題を写したり、計算したりするときの位取りを分かりやすくする。
  • 繰り上がり、繰り下がりの数を書く場所を決めておく。
  • 具体的なものや図を使い、計算の意味を示す。
  • 四則計算の記号の意味を分かりやすく伝える。
  • 「〜より多い(少ない)」など、算数の問題文に出てくる言葉を理解させる。
  • 文章題を読みあげてから、問題を解かせる。
  • 問題の中でキーワードに下線や印をつける。
  • 問題の意味を図や例示を用いて説明する。
  • 「全部で」「残り」「あわせて」などは文章題によく使われる言葉の意味を理解させる。

個性別指導  6)推論する力の弱い人の特徴

  • 学年相応の量を比較することや、単位を理解することが難しい
  • 学年相応の図形問題を解くことが難しい
  • 物事の因果関係を理解することが難しい
  • 計画を立てたり、必要に応じてそれを修正することが難しい
  • 初めての分野や概念に対応することが苦手
  • 早合点や考えが飛躍する
  • 直接示されていないことを推測することが苦手
  • 文章読解がうまくできない(特に比喩などの文学的表現や感情の読み取り)

個性別指導  6)推論する力が弱いお子さんへの指導

  • なるべく言葉で説明を加えるようにする。
  • 具体的なものを用意して説明する。
  • 予定を変更する場合は直前になって知らせるのではなく、少なくとも前日までに伝える。
  • 時間割の変更は口頭だけではなく、学習計画表に書き込み、変更後の時間割を視覚的に確認できるように明示する。
  • 文章読解については感情を想像させるのではなく、パターン学習を行って、読解のテクニックを身につける。
 

9 個性別指導  指導のポイント

勉強は「知らないことを知ることです」

新しい個所を教えたら教えっぱなし、問題は解いたら解きっぱなしは絶対にしないでください。

勉強で大切なのは「知ること」です。

新しい知識を「知る」ために授業を受ける

自分ができるかどうかを「知る」ために問題を解く

解いた問題が正しい順序で考えられているかを「知る」ために解説を聞く

この三つを何度も繰り返して、将来役に立てれるような何かを見つける手助けをしてあげましょう。

また、学校のテスト、入試では暗記が大事になります

記憶のメカニズム、ポイントははしっかり押さえて先生自身にも活用して下さい。

  1. 記憶は二種類に分かれる

記憶は短期記憶と長期記憶に分かれます。

文字通り短期記憶は一瞬だけ覚えておく力、長期記憶は長い間覚えておく力です。

これはどっちが得意不得意は人それぞれで、どうやったら長期記憶に繋がりやすいかも人それぞれです。

 

  1. 長期記憶につなげやすい方法は大きく4つ

①短期記憶を繰り返す

人それぞれですが、短期記憶を5回繰り返せば長期記憶に繋がるといわれています。

絶対に一回で長期記憶につながることはありません!

②五感を使う

「記憶はどの身体の装置でされてると思いますか?」と聞くとほぼ全員が「脳」と答えます。 が、皆さん脳がどうやって覚えるかを意識したことはないかと思います。

脳は五感と言われる、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、で覚えます。

なので、それをできるだけ多く使ったほうが記憶に定着しやすいです。

③関連付け

日常生活で使う何かに関連させたり、単語単語の意味をつなげたりしたほうが覚えやすいです。

例、和製英語の紹介、歴史の漫画を読ませる、今まで習ったこととつなげて紹介。

④アウトプットする

説明は不要かと思いますが、これはかなり大事です。何かしらのテストは毎回必ず行いましょう

 

  1. 様々なユニークな記憶法

それぞれがどんな意味を持つかは考えてみてください。

生徒に楽しく覚えてもらうにはこういった方法もかなり有効ですので、ぜひ活用ください。

①ノートに書きながら、読む

②メモリアルツリーを作る

③何回も読み書きする

④一問一答を繰り返す(単語帳等)

⑤筋トレしながら声に出す(シンクロマッスル学習法)

⑥耳栓しながら声に出す

⑦瞬きを何度もしながら見て覚える(シャッター記憶)

⑧自分に痛みを与えながら暗記(爪を立てる、洗濯バサミを挟む等)

⑨リズムに乗せる(語呂合わせ、替え歌等)

⑩漫画を読ませる

⑪イメージの絵を描かせる

などなど・・・・

 

以下はこれをふまえた各教科の点を取るポイントです。

必ず押さえておいてください。

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