5章 マナーについて

せっかく良い指導をしても、マナー違反により信頼を失ってしまうことはとても残念なことです。

特にマナ一については知らず知らずのうちに信頼を失っているパターンが非常に多いので、以下の項目を確認し、マナー向上を目指してください。

マナーについて①約束•時間について

当然ですが、約束や時間は厳守してください。

約束はいうだけでなく、紙にも書くようにしましょう。

ただし、時間については早く到着しすぎるのもマナー違反です。5分から10分前に到着するように心がけましよう。

 

 

マナーについて②挨拶について

挨拶は人の印象を決定付ける大きな要因です。挨拶を元気良く行い、相手に良い印象を与えましよう。

<訪問するとき>

  • ご家庭に伺う際• • •「失礼いたします」「お邪魔いたします」
  • 相手の状況を考えて.• • 「お忙しいところ申し訳ありませんが」「今よろしいでしょうか?」
  • はじめに用件を.• • 「〇〇の件で伺いました」「△△についてお願いに参りました」

.用件が終われば.•• 「ありがとうございました」 「お忙しいところ失礼いたしました」「〇〇の件、よろしくお願いいたします」

 

<帰宅するとき>

  • 一般的には• • •「失礼いたします」

<その他改まった場面などのとき>

.初めての挨拶.• . 「△△と申します。一生懸命頑張りますので、何卒よろしくお願いします」

  • 新年のあいさつ「あけましておめでとうございます」「昨年中はいろいろありがとうございました。今年もよろしくお願いいたします」
  • 年末のあいさつ「今年は大変お世話になりまして、ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします」「よいお年をお迎えくださいませ」

マナーについて③お辞儀の仕方について

お辞儀には3種類あります。相手や状況に応じて使い分けてください。

①会釈・・・曲げる角度は15度くらい。廊下で保護者とすれ違うときや、生徒との挨拶などにします。

目礼も会釈の一つです。

②普通礼・・・曲げる角度は3 0度くらい。保護者に挨拶するときなどに使う標準的なお辞儀です。

③敬礼.・・・曲げる角度は4 5度くらい。お礼を言う、お詫びを言うなど、正式な場面で改まった挨拶をする場合のお辞儀です。

 

マナーについて④言葉使いについて

保護者様も生徒も先生と呼びますので、一人称は「先生」で統一してください。

言葉使いは「です」「ます」「でございます」といった丁寧語が基本です。

また、相手や状況に応じて敬語を使い分けましょう。

 

<尊敬語>

尊敬語とは、相手の行為や状態に用い、敬って言い表す言葉です。上位者と社外の人に対しては、相手または話題の人(物)を高めることで敬意を表します。

例)社長が見る—社長がご覧になります

 

<謙譲語>

謙譲語とは自分の行為や状態に用い、へりくだって相手への敬意を示す言葉です。自分自身、身内、話題の人(物)を低めることで、相手および話題の人に、敬意を表す言い方です。

例)私が見る—私が拝見します

 

< 丁寧語>

丁寧語とは、基本的には相手を高めるのに用いますが表現を美しくし、好感を与えるために使うこともあります。美化語とも呼びます。

  • 「です」「ます」「ございます」を付ける。

例)資料でございます

  • 「お」「ご」を用いる。

例)お電話でございます

 

<丁寧語の使い方>

丁寧語に切り替えると(日常—丁寧語)

「わたし—わたくし」「わたしたち—わたくしども」「誰—どなた様」「あの人—あちら様」「これ—こちら」「さっき—先ほど」「あとで—のちほど」「少し—少々」「どうしますか—いかがなさいますか」「すみませんが—恐れ入りますが」「いいですか—よろしいでしょうか」

 

<ビジネス慣用句〉

「少々お待ちください」「お待たせいたしました」「かしこまりました」「恐縮ですが」「お手数ですが」「申し訳ございません」「席をはずしております」「頂戴いたします」

 

マナーについて⑤身だしなみについて

基本的に私服ですが、身だしなみも人となりを表す大切なマナーです。軽視せずにチェックしましょう。

<髪>

  • 寝癖はついていませんか?
  • フケは浮いていませんか?
  • 長すぎませんか?
  • 不自然な色に染めていませんか?
  • 髪は清潔ですか?
  • 前髮などで顔が隠れていませんか?

<顔>

  • ひげは剃ってきましたか?
  • 鼻毛は伸びていませんか?
  • 歯はきれいに磨いていますか?
  • 口紅は濃すぎませんか?
  • 化粧はくずれていませんか?
  • 化粧は派手すぎませんか?

<シャツ>

  • 襟や袖口は汚れていませんか?
  • シワが目立っていませんか?
  • シャツは派手すぎませんか?
  • フケや髪の毛がついていませんか
  • ボタンはきちんとついていますか?
  • ほころびはありませんか?
  • ポケットにモノを入れすぎていませんか?
  • 下着が見えていませんか?
  • ストッキングは伝線していませんか?

<爪>

  • のびすぎていませんか?
  • 爪垢がたまっていませんか?
  • マニキュアは派手すぎませんか?
  • 汚れていませんか?

<靴>

  • よく磨いてありますか?
  • 服と調和していますか?
  • ヒールの高さは適当ですか?
 

マナーについて⑥姿勢と振る舞いについて

姿勢を良くして、相手に好ましい印象を与えましょう。

美しい立ち姿のポイントは、「背すじを伸ばす」「目を合わす」「手は指先を軽くそろえる」「ひざを伸ばし、土踏まずに重心を置く」です。

また、マナーの点でも、座り方も大切ですので、以下の点を心がけてください。

①両手は、身体にそわせ両膝の上にのせる。

②ソファの場合、背すじを伸ばし、背もたれとの間に、にぎりこぶし一つ分の空間をとる。

③くつろいだ場所以外では足を組まない。

④応接室のソファなどに座るときは、女性は斜めに足を流すと美しく見える。

 

マナーについて⑦電話応対について

電話応対の基本は、「迅速」「正確」「簡潔」です。

①迅速

  • 電話のベルが鳴ったら、3回以内にでて、名前を名乗りましょう。もし3回以内に出られなかった時は、「たいへんお待たせいたしました」と一言付け加える。

②正確

  • 発音をはっきりと、語尾を明瞭に、わかりやすく聞き取りやすい言葉遣いで話します。
  • 先方の用件は、しっかりメモをとること。5WIH (いつ、どこで、誰が、なにを、なぜ、どのように)を必ず聞くようにします。

②簡潔

  • 挨拶は忘れないようにしますが、手短に済ませます。
  • 時間をムダに使わないためにも、5W1Hはきちんとメモなどに書き、いい忘れなどないように準備しておく。
  • 保護者や生徒の要求を正確に理解するためにも集中力や判断力を身につける。
 

マナーについて⑧携帯電話について

原則として、電源を切るかマナーモードにしておきましょう。また休み時間も携帯電話を使うことは控えましょう。指導に専念しているという姿勢が大切です。

(注)最近は携帯電話のクレームが多いです。CADでは「先生が指導中に違うことをしている」というクレームが入った場合は一か月無給で働く契約をしてもらいますのでくれぐれもないようにお願いします。

 

マナーについて⑨電子メールについて

メールの基本は「短い文章で簡潔に書くこと」です。以下の点に注意し、適切なメールを送りましょう。

①生徒名、保護者命は敬称付きで登録する

自身が登録した宛先情報が相手のメールソフトに表示されることを念頭におき、あらかじめ相手の名前に「〇〇君」「△△様」と敬称をつけて登録しましょう。

保護者に対する敬称には必ず「様」を使います。「殿」は上位の人が目下の人に対して使う言葉なので、使わないでください。

②最初に名乗る

メールアドレスを見ただけでは差出人が特定できないものがあります。誰から届いたメールなのかはっきりわかるように、本文の始めに名前を明示します。

③簡潔にあいさつする

手紙のような丁寧な時候のあいさつは必要ありませんが、簡単なあいさつや、必要に応じて感謝の言葉を添えます。保護者宛ならば「いつもお世話になっております」、教務宛ならば「お疲れ様です」などと入れるとよいでしょう。

④結論から始める

相手は短い時間にたくさんのメールに目を通すこともありますし、画面の字は読みにくいものです。そのためにも「結論から始める」「用件は箇条書き」など、読みやすく書くことが大切です。メールは短いほどよいと心得ましょう。

⑤改行とスペース

本文の一行は全角で35文字程度とします。送り手のメール作成画面と、受け手の受信画面は必ずしも同じとは限りませんので、1行が長すぎると妙なところで改行されてしまうことがあります。3 5文字程度で改行し、見やすいように段落ごとに1行分のスペースを入れるとよいでしよう。

⑥簡潔な件名

メールを受信した人は、受信トレイに何件も並んでいるメールの中から、重要なものとそうでもないものを見分け、処理しています。件名には用件が一目でわかるような簡潔なものをつけます。

 

マナーについて⑩煙草について

煙草を吸うこと自体は構いませんが、指導前に煙草を吸うことは厳禁です。

嫌煙家が増えている世の中ですから、ご両親からの印象も良くありませんし、小中学生にとっては悪い影響を与えかねません。

煙草についてはくれぐれも気を使ってください。

 

マナーについて⑪帽子•コートについて

帽子.コートなどの着脱については、必ず外で行いましよう。

 

マナーについて⑫セクハラについて

女子生徒を担当する場合は、セクハラと受け取られないように以下のことに注意しましよう。

①性的な冗談やからかい

②食事やデ一トへの誘い

③身体に触る

④わいせつな画像の掲示

⑤私的な電話やメ一ル

 

マナーについて⑬情報の収集について

情報を求めてインターネットを使えば、整理に困るほど沢山の情報が手に入ります。

ですから、指導に必要な情報を全く知らないというのは、「準備を怠っている」と見なされますので、注意しましよう。

また、人の話を聞きながら、メモを取らないというのもマナー違反です。

情報を記憶だけではなく、きちんと記録し、整理しながら業務を進めてください。

 

マナーについて⑭食事について

食事は原則、頂かないでください。

その際、角が立たないように「お気遣いありがとうございます。お気持ちだけで結構でございます。」と断ってください。

ただし、飲み物や茶菓子程度は頂いて結構です。(当然ながら要求しないこと)

 

マナーについて⑮報告•連絡•相談について

指導をうまく進めるには教務への「報告•連絡•相談」が必要となります。

 

<報告>

報告は何でもかんでもすれば良いというものではありません。だらだらとまとまりの無い報告は時間のムダです。そこで、状況に応じて口頭で報告した方が良いか、メールの方が良いかを考え。分かりやすく報告しましよう。

 

<連絡>

5W1Hを用いて的確に「いつ」「どこで」「だれが」「何を」「なぜ」「どのように」というように、具体的にするように心がけましよう。

 

<相談>

何を相談したいのかを明確にして、自分なりの解答、対策案を用意してから相談するようにしましよう。

 

マナーについて⑯その他

指導の前(もしくは後)だったとしても、生徒宅の近所で歩き煙草をするなど、軽率な行動を取ることは慎んでください。

ちょっとした気の緩みが信頼を失墜させてしまいます。

 

書いてないことも多くありますが、一般的な、マナーについても注意してください。

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